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レスキュー物語 

1.アンとの思い出(スプリンガースパニエル♀) 新潟県 K様


  

前の飼い主の所でアンは外で飼われていましたがハウス内から室内が見える環境でした。
飼い主の転勤先が犬を飼えない環境なので、誰か可愛がってくれる人がいないか思案してたようです。
私が犬好きで繁殖などもしてたから安心してお願い出来るという事で、
我が家に来る事になる。

妻の知り合いの人の娘さんが可愛がってた犬がアンでした。
1995-10-19生まれで我が家に来たのは6歳・夏の終わり頃だったと思います。



洋犬は飼い主が変わっても日本犬と違って新しい飼い主に慣れるのが早いというけど、
昼頃に我が家に来て夕方の散歩の時は喜んで一緒に歩きました。
でも喜んでるように見えても内心寂しかったかもしれません。
夜中寂しがって吠えるかもしれないと思って玄関で寝かせたのだけど良い子でした。
翌日の出来事だったけど一時間も経たぬ内にハウスを壊して外に出てきます。
一度壊す事が出来ると思うと何度でも壊してしまいます。
でも・・・どこかへ行く子でなくハウスから出て来て玄関で座ってました・・・
翌日にしっかりしたハウスを作りハウスの中でアンと一緒にアンパンを食べました。
この時自分の居場所を自覚してくれたようでした。
元気溌剌の犬でハウスから出すと喜んで妻に飛び付いたり壁や車にジャンプしながら足蹴り
すると妻から聞いて私が当番の時同じような行動を取ったので強く叱りました・・・
今まで強く叱られた事は無かったのでしょう、、、怪訝な顔して私を見てました。
さらに叱るとすり寄って来て身体をぶつけるように甘えていました。
それから一ヶ月間位は可愛がるけど強くも叱りました。
〔絶対にしてはいけない事をした時は鼻を強く叩いて教えました〕



今から思うと強く叱り過ぎ可愛そうな事をしてしまったとか・・・
アンに優しく・・もっともっと可愛がってやれば良かったとか、
その時々を思い出して反省ばかり。

常時2頭以上飼ってた秋田犬たちも忠実で従順でしたが・・・
何事にも驚くほど理解してくれるアンでした・・・私はノーリードで散歩したり写真撮ってたけど、
初めの頃は離れてくれないので写真撮るのに苦労しました(笑)
過去に飼ってた秋田犬たちは叱るとしょぼんとした表情と態度をしてたけど、
洋犬は?アンはすり寄って来るのを知りました(^^♪

アンは人間好きで人を見ると近寄って行きましたが、犬に対しては向かっていく事が何度かあって
喧嘩上手な犬かもしれないと思った事もありました。
いつもノーリードだったけど他犬との接触の時は用心してリードを付けていました。
仲良く出来る犬と出来ない犬との区別は最後まで理解出来ませんでした。



アンはコンビニに行ってパンを買って貰うのを楽しみにしてた犬でした。
ハウスから外に出すとコンビニへ行こうと誘います。
反対方向に歩き出すと、がっかりした表情で後ろをトボトボと付いて来ます。
途中からコンビニ方向に曲がると、水を得た魚のように目は輝き前に出て、
私に早く歩くよう催促するような行動に変わります(^^♪
コンビニまで約500m、この時だけは私の1メートル位先を歩いてました♪
帰りは横か後ろです(^.^)
コンビニの入り口脇で待つ事を教えると、いつまでもその場所に立っていました。
少し待たされるのが長くなるとガラス越しに中を見ながら私が出て来るのを待ちます。
度々行ってたのでコンビニに来る人たちからも覚えられ可愛がられました♪

病気しない元気なアンだったけど10歳の時でした・・・
ある時・腹をさすっていて5mm位のブツブツがあるのに気付く。
乳の周りだったので乳ガンかと思って医者に連れて行くと初期の皮膚ガンでした。
手術して一週間も経つとカラーも取れていつもの行動が出来るようになりました。

12歳の冬、夜九時ごろ妻がアンの所に行くと、慌てて私を呼びにきました。
見るとアン危篤状態・・・目の動きなく舌を横に投げ出してました。
部屋に入れて先生に無理を云って来て貰いました。
アンは意識があるのかないのか分からない状況・・・
腹がパンパンに膨らんてたので取りあえず腹の空気を抜き、
先生と一緒にアンを病院に連れて行きました。
空気が内臓を圧迫して血液の流通を妨げてました。
病院で本格的に空気を抜き取り・・・
レントゲン撮ったり、抗生物質など数本の注射をしました・・・胃捻転でした。
先生の説明では・・・
「今晩、また腹が膨らんでこなければ大丈夫なんですが、膨らむと手術になります。
その場合、助かる確率は10%位です」
一度起した捻転は再発の可能性も多いにあるので楽観は出来ないと云われる。
空気抜くと楽になったのでしょう。
目もしっかりしてきて、首を持ち上げて起き上がろうとしてました。
その夜は私と妻のベッドの間で寝かせる事に。。。
その後順調に回復して春頃になると奇跡的に立ち上がり歩きました。
後ろ足に少しばかり後遺症が残ったけど元気なアンに戻りました。
血液検査の結果ホルモン異常が原因の可能性高く薬を飲み続ける事にしました。
私と妻のベッドの間にアンが寝て、寝ていても手の届くようにしました。

13歳の誕生日が近づく頃には徐々にだけど目が見えにくくなってました。
14歳になった12月初め、急に食べた物を吐いて立ち上がれなくなり、
寝たきりの生活になってしまいました。
それまで我がままを云わないアンだったけど寝たきりになってから、
食べ物も好き嫌いを態度に出したり、夜中に起こしたりしてました・・・
でも目が見えづらく寝たきりで楽しみが無いのだと思って、
アンの我がままに付き合う事にしてました。



雪の降る2010年12月29日夜中、、、静かに虹の橋を渡っていきました。

犬を飼うと行動が犬中心に考えるようになりました。
気をつけなければいけないのは、家族の中で犬自身順位を付けます。
もちろん愛犬は家族だけど可愛くても家族の次にするように接しないといけません。
家族と同等だと思われると云う事を聞かない我がままな犬になってしまいます。
犬とのトラブルは殆どが飼い主の接し方に問題があると思っています。
その事は犬自身悲しんでるんです。
リーダーがいて忠実・従順に行動する事を愛犬は望み喜びと思うようです。
娘がまだ小さな時、他人や他犬から守ろうとする秋田犬の愛犬を目の前で見ました。
この事は大型の秋田犬を長年飼って知りました。。。
アンを飼う10年位前までは10数年秋田犬を繁殖し(一度に6〜7匹位生まれます)
我が家で50日位育てて業者や欲しい人に渡していました。
別れは何度もしてるので平気なはずだけど・・・アンは私の心に深く残った愛犬です。





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K様、ありがとうございました。

さて、寄稿文になかったことでとても興味があることがあったので、
質問してみました。

@アンちゃんのお名前は、K様のお宅でつけられましたか?
 【以前の飼い主がつけた名前です。】
  ★アンパンが好きだから、ではなかったのですね。

Aアンちゃんを飼わないかと、相談があったとき迷いませんでしたか?
 又飼おうと決断された、理由は?
 【大型犬の秋田犬は近所の事も考えなければならないけど、
  スプリガーは中型犬と聞いたので、聞いた時に即飼うつもりに
  なってました。話があった時に迷いはなかったです。】

Bご家族の中での問題はございませんでしたか?(アレルギ−などを
含めて。)
 【息子の嫁さんが中型犬位の大きさになると苦手だと聞いたけど、
  世話をさせなければ良いと思って・・・飼った後も問題は
  ありませんでした】




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